「Google Pixel 4」プロカメラマンがカメラ性能をサクッと解説!

Googleが「Pixel 4」を発表しました。

CPUはSnapdragon 855、メモリーは6GB、ストレージ容量は64GBと128GBから選択可能。

ディスプレイは5.7インチ、フルHD+、有機EL、HDR対応。

さらに90Hzという高いリフレッシュレートなので、Webブラウジングのスクロール操作や、ゲームのプレイ時でもなめらかな動作が期待できます。

GoogleストアなどでSIMフリー版を購入できるほか、キャリアはソフトバンクのみの取り扱い。

価格は64GBが8万9980円、128GBが10万3950円となっています。


「Google Pixel 4」のカメラの特徴は

背面カメラがデュアルカメラへ

「Pixel 3」ではシングルカメラでしたがデュアルカメラに進化しました。

標準カメラは1220万画素/F1.7のデュアルピクセル像面位相差AF、望遠カメラは1600万画素/F2.4。

どちらのカメラも光学式および電子式手ぶれ補正機能を搭載しています。

デュアルピクセルとデュアルカメラの組み合わせで、背景ボケが自然なポートレート写真を撮れるとのことです。


超広角より望遠

最近のトレンドは超広角カメラですが「Pixel 4」は望遠に力を入れています。

望遠カメラは光学2倍ズーム対応ですが、デジタルズーム「超解像ズーム」とのハイブリッドズームで8倍のズームが可能となっています。

デジタルズーム「超解像ズーム」の能力が素晴らしく、画質の劣化を最小限に抑えています。


ちなみに「Pixel 4」の「超解像ズーム」の仕組みは手ブレを使用します。

手ブレをしている複数の写真を用いることで、イメージセンサーをシフトさせて高解像の写真を撮影するソニーのピクセルシフトマルチ撮影と同じ効果を出しています。


天体写真も撮影できる夜景モード

夜景モードは、新たに天体撮影モードにも対応。

周囲が暗い夜景の撮影はもちろんのこと、最長4分の長時間露出により星空の撮影もできるようになりました。

三脚を使うことが推奨されていますが、固定できれば良いとのこと。

通常、長時間露出をすると、星が動いてしまい光の軌跡になってしまいます。

その為、星の動きを防ぐ為、地球の自転と同期する「赤道儀」という回転台を利用しますが「Pixel 4」は星の動きを補正し、星を点として表現してくれます。


pixel4で撮影した星空

この写真は公式ホームページで使用されている星空の写真です。

これをどのように撮影したかというと4分間の露光をかけるそうです。

ただ単純に4分間露光するというわけではなく、16秒間露光した写真を15回撮影するという違うアプローチで対処することで、長時間露光でのノイズ発生を防ぎながら4分の露光と同じ光量をえています。

さらに16秒間露光ということで、1枚の写真上では星の動きも止めることができます。

ただ、時間差がある15枚を合成すると星が軌跡になってしまいますが、そこはソフトウェアで補正をして、合成しているとのことでした。


HDR+

HDRとは露出を変えた複数枚の写真を撮影し、それらを合成することで、ハイライトのとびやシャドーのつぶれを抑える技術です。

そのことにより、被写体の細部まで階調性を表現することが可能です。


「Pixel 4」では最大9枚の写真を連写して、各写真から各ピクセルの平均値を計算します。

通常、HDRを使う際は三脚で固定して、カメラが動かないようにして合成する際にズレを発生させないようにしますが、「Pixel 4」は手持ち撮影でズレがあっても、ソフトウェア上の処理で補正可能だそうです。

ということで手持ちで簡単にHDRを使用して、諧調豊かな写真を撮影することができます。

それらの機能がHDRより進歩しているということで「Pixel 4」ではHDR+という表記になりました。

さらに撮影枚数を増やして平均値を撮ることでノイズも減らすことができるとのことです。


スペック

背面カメラ1(視野 52°) 有効画素数約1600万画素/F値2.4 位相差検出式オートフォーカス
背面カメラ2(視野 77°) 有効画素数約1220万画素/F値1.7 デュアル ピクセル位相差検出式オートフォーカス
フロントカメラ(視野 90°) 有効画素数約800万画素/F値2.0 固定フォーカス


まとめ

「Pixel 4」は、ぼくらプロカメラマンの意図した技術が必要だった、難易度の高い撮影を誰でも簡単にソフトウェアで実現しています。

ただ、ソフトウェアで実現しているという事は、ある意味で疑似的と言えるかもしれません。

例えば「超解像ズーム」は、望遠レンズを用いた写真と比べれば写りのあまさは否めません。

それらのことは写真にこだわりのある人には受け入れにくいとは思います。


でも、ぼくはこのようなアプローチを用い、スマホカメラのシャッターをきるだけで難易度の高い撮影を実現できるというのは、とてもポジティブに考えています。

誰でも簡単に写真を通して表現できるなんて、素晴らしいと思いませんか。

「Pixel 4」は「iPhone 11」とは違うアプローチでスマホカメラに大きな変化を与えた歴史的なスマホになるはずです。

機会があれば、「Pixel 4」で撮影してみたいなと思っています。


写真を始めたいけど、デジタルカメラを買うのは、少し躊躇するという方にはスマホカメラで始めるのをオススメしますよ。

その上、写真の勉強をすれば、スマホカメラでもレベルの高い写真を撮れるようになります。

もし、本気で写真の勉強をしたいなという人がいたら、スマホで始める写真撮影の教科書というnoteを書いたので、ぜひ見てください。

無料部分を読むだけでも、写真の撮り方が分かるかもしれませんよ。