かなり「EOS-RP」を買う気ではいるのですが、気になるのはレンズ。
ボディーが良くてもレンズが悪ければ何ともなりませんよね。
写真はやっぱりレンズが大事!
ということで「EF」というレンズマウントからフルサイズミラーレス用に開発された新しいマウント「RF」のレンズはどうなんでしょう?
現役プロカメラマン目線で考えていきます!
発売されている「RFレンズ」
「RF28-70mm F2 L USM」
「RF50mm F1.2 L USM」
「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」
単焦点もズームも標準域のレンズばかりです。
このラインナップだと「RFレンズ」だけでは仕事はできないなというのが正直な感想です。
実際にこのレンズを使っていないので、どうなのかはわかりませんが「RF28-70mm F2 L USM」はちょっと気になります。
なぜかというと、「EFレンズ」で、このレンズにあたるLレンズの標準ズームは開放値が2.8なんですよ。
「RFレンズ」の方が新設計な分、性能的にアドバンテージがあるのかもしれない。
もし、そうなら解像感や色再現性も高くなるはずなので、「RFレンズ」はかなり期待できるかもしれません。
2019年中の発売が予定されている「RFレンズ」
「RF15-35mm F2.8 L IS USM」
「RF24-70mm F2.8 L IS USM」
「RF70-200mm F2.8 L IS USM」
「RF85mm F1.2 L USM」
「RF85mm F1.2 L USM DS」
このラインナップが揃えば取材レベルの仕事ならできそうです。
なぜ、取材レベルか?
100mm付近のマクロレンズがないこと、そして焦点距離のバリエーションが少なすぎです。
ぼく的にはツッコミどころが満載な感じですが、代表してこの5本をツッコミたいと思います。
ほぼ、発表されたラインナップ全部ですが、まず「RF15-35mm F2.8 L IS USM」から。
「EFレンズ」の広角ズームレンズは16mmからです。
1mmだけ広角側が広くなっています。
さっきは「RFレンズ」に性能的アドバンテージがあるのではないかと書きましたが、そうではなくて確信犯的なところがあるような気がしてきました。
レンズを作る上で1mmの差はでかいと思います。
でも撮影をするときは、この1mmはそれほど重要ではないんですね。
なぜかというと1mm広く撮影することができても、歪みが大きければ無駄なんです。
プロカメラマンは必ず、1mm狭くても歪みが少ない方を選びます。
つまり、写り方が重要なわけです。
この「RFレンズ」は1mm広くて、歪みも少ないかもしれない。
でも15mmにしたのは「EFレンズ」より優れてますよと、わかりやすく言いたいだけなのではと思ってしまいます。
続いて、「RF24-70mm F2.8 L IS USM」です。
「RF28-70mm F2 L USM」が発売済みなのに、なぜ同じズーム域のこのレンズを発表したのか疑問ですよね。
でも、よくよく考えてみると、ある考えが浮かびました。
どうしても、ズーム全域がF2というキャッチーなコピーを使いたかったのでは・・・・・・・
だから最初に「RF28-70mm F2 L USM」を発売した。
だけど、「EFレンズ」の標準ズームは24-70mmなんですね。
新設計のマウント「RFレンズ」が28mmではまずい。
ということで「RF24-70mm F2.8 L IS USM」を発表。
これなら「EFレンズ」と全く同じスペックじゃん。
先にF2を発売するところが、さすが商売上手なキヤノンさんだと思いました。
どんどん続けていきますよ。
次は「RF85mm F1.2 L USM」と「RF85mm F1.2 L USM DS」。
DS以外は全く同じスペックです。
で、DSは何かと言うとDefocus Smoothingの略称らしいです。
直訳すると「ピンぼけを滑らかにする」
レンズの説明文によると独特のボケ描写が可能。
うーん、これはどうなんでしょうか。
ものすごいボケ味なのかと期待もしますが、ソフター的なボケ味ならいらないし・・・・・
でもプラナーのようなボケ味ならそれだけで買っちゃうかも。
このレンズは実際の作例が出るまで期待することにしましょう!
最後に「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」。
これはあると便利だけど、撮るとあまりのひどさに悲しくなるパターンではないかと思います。
レンズ1本でまかなえるというのは魅力的ではあるので発売するのだと思いますが、写りの悪さに写真が楽しくなくなるのでやめてほしいところです。
「RFレンズ」は値段が高い?
正直、「RFレンズ」は値段が高いという印象です。
すでに発売済みのレンズで見ていくとこんな感じです。
「RF28-70mm F2 L USM」:420,000円
「RF50mm F1.2 L USM」:325,000円
「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」:75,000円
値段をみると、ごめんなさいという感じです。
「RF24-105mm F4 L IS USM」と「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」以外は普通、買えないですよね。
標準ズームが420,000円、標準単焦点レンズが325,000円。
標準レンズなのにー
もう、異次元の領域です。
「RF24-105mm F4 L IS USM」と「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」だけで何を撮ればいいのか。
開放値を落としてもいいので安価なレンズのバリエーションを充実させて欲しかったなと思います。
マウントアダプター
「RFレンズ」のことを書いてきましたが現状のラインナップでは厳しいかなという結論にたどり着きました。
しかし、実は裏技的な方法でレンズのラインナップを増やす方法があります。
それは「EFレンズ」を使用することができるマウントアダプターです。
正確に言うと「EFマウント」のレンズが使用できるので一気に使えるレンズが増えます。
これであれば、なんの不安もなく「EOS RP」や「EOS R」を使えます。
ただ、その恩恵はもともと「EFマウント」を持っていた人に限定されるのかなとは思います。
それでも「EFマウント」の安くて性能のいい単焦点レンズや中古のレンズを購入するという選択肢ができるわけで新しくカメラを揃える人にも恩恵はありますよね。
まとめ
全体的に「RFレンズ」では物足りないという感じの話になっていますが全否定しているわけではありません。
まだ、新しく出たばかりのレンズマウントということもあり、仕方ない部分はありますが、バリエーションの少なさがもったいないなと思うだけです。
そして、他メーカーのユーザーでキヤノンが嫌いなわけでもないですよ。
その証拠にぼくは「EFマウント」のレンズを数十本持っている、ヘビーキャノンユーザーです。
キヤノンをよく知っているからこそ、今回はこのような話を書かせてもらいました。
みなさんはどのように考えますか?
ぼくはマウントアダプターを買って、たくさん持っている「EFマウント」のレンズで「EOS RP」や「EOS R」を使うのもありだなと思っています。
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